からくりからくさ (新潮文庫)

りかさん (新潮文庫)の続編。


登場人物と人形の情念や悲しみや祈り、慈しむ気持ち。
時の流れの中で脈々と受け継がれていく血や伝統、文化。
ひとつひとつが同じように大切に描かれていて、
それら様々な色や質感の糸が複雑にからみあって
壮大なひとつのかたちをつくっていく。
まさに染織のような物語。


登場人物がみな染めや織り、料理の労をいとわず
丁寧にものを作る人たちなので、
いろいろと手仕事をしたくなった。


からくりからくさ (新潮文庫)

からくりからくさ (新潮文庫)