プラネタリウムのふたご (講談社文庫)

半年前に買っていたけれど、読まずに
とっておいたいしいしんじさんの長編。


プラネタリウムと郵便配達と手品。
自分にしかできない仕事をきちんとやりとおすこと。
誰かとつながり、気持ちを分かち合うこと。
大きな、やさしい嘘。
かなしくきびしいお話なのに、
闇さえやさしくあたたかい。


何もかもがうまくいってることが
しあわせなのではなくて。
大切なのは、そうじゃないときにも
光の粒を見過ごさないことだと
いうことを思い出させてくれた。


読んだのが今で、ちょうどよかった。


おだやかな声で味わいのある生解説が
聴けるプラネタリウム
まだ東京にも残っているのかな。
五島プラネタリウムが無性になつかしい。


プラネタリウムのふたご (講談社文庫)

プラネタリウムのふたご (講談社文庫)