プラネタリウムのふたご (講談社文庫)
半年前に買っていたけれど、読まずに
とっておいたいしいしんじさんの長編。
プラネタリウムと郵便配達と手品。
自分にしかできない仕事をきちんとやりとおすこと。
誰かとつながり、気持ちを分かち合うこと。
大きな、やさしい嘘。
かなしくきびしいお話なのに、
闇さえやさしくあたたかい。
何もかもがうまくいってることが
しあわせなのではなくて。
大切なのは、そうじゃないときにも
光の粒を見過ごさないことだと
いうことを思い出させてくれた。
読んだのが今で、ちょうどよかった。
おだやかな声で味わいのある生解説が
聴けるプラネタリウム、
まだ東京にも残っているのかな。
五島プラネタリウムが無性になつかしい。
- 作者: いしいしんじ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/10/14
- メディア: 文庫
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