体は全部知っている (文春文庫)

久しぶりに吉本ばななの短編集を読み返した。
いくつかとても好きな話があって。
何気ない文章を読みすすめていくうちに
自分が意識するより先に体は知っていて、
体によって気づかされるさまざまな感覚を思い出す。


心は理性に食い止められて頭でっかちに
なってしまうこともあるけれど。
体は本能的に何かを察知してくれたりするから、
瞬時の判断でもまちがわないでくれることが多い気がする。



口で何も言わなくても、体は雄弁。
カイロプラクターには、眠りが浅いことも
最近ちゃんと笑えていないことも全部お見通し。
たまには音をあげたっていいんですよ、
なんて言われてうっかり涙が出そうになった。
ほんと体は正直なんだから。



体は全部知っている (文春文庫)

体は全部知っている (文春文庫)