夜の科学vol.27〜Farewell to the marble arch@高円寺SALON / by marbletron
以前 夜の科学の会場として使われていた
高円寺のイベントスペースが今月末で
クローズするということで、急遽行われた
高円寺での最後の夜の科学。
5年前は整理番号ひと桁が余裕でとれた夜の科学も、
いつの間にかお客が増えて高円寺ではキャパが
追いつかなくなってしまって、2年くらい前から
他でやるようになって、高円寺には全く
来なくなっていたので、久しぶり。
事前に小沢健二の「天気読み」をリクエストしていたら
同じ要望の人が多かったようで、聴けてうれしかった。
「僕らが旅に出る理由」も。
小沢健二の全盛期、あまり声が好きじゃなかったので
私はスルーしてしまっていたので、
昔 山田さんが歌った「天気読み」を聴いて
小沢健二の曲の良さに初めて気がついたのだった。
山田さんの小沢健二カバーは絶品。
SALONは狭くて音が響き合うことや
窓が多くて冬は冷えることや
ステージと客席が同じ高さだから
リビングで聴いてるようなリラックス感が
あるのが懐かしかった。
夜の科学はステージを見上げるより
同じ目線で聴く方が好きだし、楽しい。
その方が音楽の実験に立ち会ってる感がある気がする。
一度Grapefruit Moonとかでやってみてくれないかな。
志村會
志村さんとのお別れの会。
花束を持って中野サンプラザへ。
金木犀が手に入らないから、桜と。
志村さんの誕生花だというピンクのトルコキキョウ。
それにホワイトコワニーやホワイトレースフラワーで
淡くまとめてもらった。
富士山とギターをかたどった花の祭壇のてっぺんに
志村さんのかっこよすぎる大きな遺影。
山の麓にたくさんの花。
アラカルトのジャケットみたいだと思った。
献花して、会場で配られたカードに書いた
メッセージをギターケースに入れた。
色とりどりの花々の香り。
とても清らかで あたたかな空間だった。
ご家族が一番前の列に座っていらして
目礼を交わしてくださってた。
志村さんによく似た黒目がちな大きな瞳と
目が合って、射抜かれたみたいだった。
たぶん妹さん。
主催者側で、参列者のためにポストカードと
チケットを用意してくれていた。
メンバーと 関係者と ファンが
おたがいを思いやってる感じがあって、
素晴らしいと思った。
あたたかな気持ちのお別れができた。
この日 中野サンプラザには
15000人も訪れたという。
これなら武道館だってうまっただろう。
年末のCDJで奥田民生が涙ながらに
「茜色の夕日」を歌ったというし、
多くのミュージシャンがそれぞれの形で
追悼の意を表していたし。
本当に 本当に 志村さんは 多くの人に
愛されていたのだな。
かわいいひと。
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R.I.P.
クリスマスに飛び込んだ
フジファブリック志村さんの訃報。
最初は意味がわからなかった。
たちの悪い冗談ならよかったのに。
志村さんが15歳のとき 奥田民生のライブを観て
音楽を志した原点のサウンドコニファーでの
ライブが決まったところだったのに。
夢の場所で 憧れの人と一緒に 同じステージに
立てただろうに。
そう思うと悔しくてならなかった。
早すぎる死が避けられなかったとしても、
せめて夢の舞台に立たせてあげてほしかった。
繊細で やさしくて シャイで かざらなくて
とても真摯に音楽に打ち込んでいて
妄想屋で 変態で ひねくれていて
おちゃめで とにかくかわいい人 だと思う。
ことばや音のセンスも好き。
ライブでの歌は安定しないけど
伝わってくるものがあったから、
ライブにもっと行きたいと思っていた。
ロックバンドなのに、ライブに行くと
ほのぼのあたたかい気持ちになった。
ほぼ都内のライブしか行かない私が
初めて遠征しようと 富士急も先行で買っていた。
あと30年はフジファブリックをやりたいと
言っていたから、志村さんが大人になっていくのや
バンドがさらに成長していくのを見ていたかった。
彼は永遠に 若者のまま。
シベ会席@7th floor
SIBERIAN NEWSPAPERのワンマン。
朝まで眠れなくて、家にいても
ひとつのことばかり考えてしまうので、
重い腰をあげて行った。
なんだかふわふわしていたので
あまり覚えていないけれど、
そんなときでも頭を空っぽにさせてくれたから、
彼らの音楽はやっぱり本物だと思った。