モノレールねこ (文春文庫)

うさぎを亡くしたお見舞いに
友達がプレゼントしてくれた短編集。
かみしめるようにちょっとずつ読んだ。
どの話も、誰かや何かを失った人の話。
やさしさと暖かさが満ち溢れている。


友達のおすすめどおり、表題作「モノレールねこ」と
最後の「バルタン最期の日」が特によかった。


ザリガニ目線で描かれた人間の生活。
悩みを抱えた家族をそっと見守るザリガニ。


小さな生き物とは意思の疎通が図れないだなんて
人間が勝手に思っているだけなのかもしれない。


モノレールねこ (文春文庫)

モノレールねこ (文春文庫)