空洞

このごろどうも
胸の中がからっぽみたいだ。


そばに 愛しい存在が
守るべき存在が 誰もいないことは、
愛する存在を失うことより
もっとこたえる。


一人でいる時でも
想う存在があれば孤独じゃない。
けれど。
想う存在がなければ
誰といる時でも私は孤独だ。


いずれまた私は小さな生き物を
迎え入れるだろうけど、
しかるべき日がくるまでは
喪に服するつもりで じっと耐えるのだ。