ダージリン急行

今年やっと2本目の映画も、インドがらみ。


だめだめな大金持ち3兄弟のインド鉄道旅行。
旅はぐだぐだと進み、後半ようやく話が動き始める。


最後にはどうしようもなさも含めて3兄弟
それぞれがかわいい存在に思えた。
ゆるくて、ちょっと温かくなれる映画。
まぬけだったり おもしろかったり。
笑えるシーンも多い。


仕立てのよいスーツ。
ルイ・ヴィトン製のお誂えのトランクの数々。
上手に色を使ったセンスのよいインテリア。
素朴なインドの田舎の風景や人々の営みとの
コントラストもおもしろかった。



インドは、ありえないと思っていたことが
次々と打ち砕かれていく国。
人々の活気と、清濁あわせ呑むような懐の深さ、
大らかさが恋しくなった。
混沌としたあの魅力は、今もきっと残っているだろう。
熱気と埃っぽさがさまざまな匂いが混じりあったような
複雑でスパイシーなインドの空気が無性になつかしくて、
観た後はインドカレーに直行。