包帯クラブ

青春ものだし、音楽以外にはあまり期待せずに
観たら思っていたよりいい映画だった。


重たいエピソードがたくさん出てくるけど、
笑えるシーンも意外と多くて重すぎない。


自分が受けた痛みをわかろうとしてくれて、
その痛みをどうにかしてあげたいと真剣に思ってくれる
誰かがいたら、それだけで痛みがずいぶん
ラクになったりするもの。
包帯を巻くという行為そのものによって癒えるのではなくて、
その気持ちが伝わるからなんだろう。


実際に何かが変わるわけではないし、
傷を受けなかったことになるわけでもないけど、
救われたような気持ちになって、前を向けるようになる。
私も昔、そういう手当てをしてもらったことがある。
人って案外つよくできてる。


ハンバートハンバートの音楽は期待どおり。
そっとしずかに沁みわたって、
ストーリーの世界に奥行きを加えている。
映画館ではおいてなくて買えなかったけど
このサントラはやっぱりほしい。

「包帯クラブ」オリジナル・サウンドトラック

「包帯クラブ」オリジナル・サウンドトラック