濃い話

2週間くらい前、友達から気がかりなメールが
来ていたので、話を聴きに会いに行った。

ランチとお茶しながら。
一緒にいたのは3時間ほどなのに、
一晩語り明かしたかというくらい、濃かった。
いつもと変わらない口ぶりで話していたけれど、
思っていたより事態は深刻だった。
私が持っている知識で役に立つかもしれないものを
提供したけれど、それらが役に立たずに済んでくれたら。


こどもがただその親のこどもであるというだけで受けられる
絶対的な愛情を、無条件に注がれることの重要性を思った。
歪んだ形でしか愛情の受け渡しができない人は、
こどもが生まれても、なかなか親になることができない。


辛い思いの中で、ただ耐えるのでもなく、見放すのでもなく。
彼のその先のためにエネルギーを注ごうとする彼女の誠実な
愛情と優しさに、彼が気づいてくれる日がくるといい。



下北に移動するまでまだ時間があったので、
ひとり近くの大きな公園に寄って、
だだっ広い園内をひたすらのんびり歩き回った。
かぐわしい梅の香りに心洗われた。