my best friend

アメリカに戻る直前の友達夫婦と夕食を共にする約束。
予定が二転三転して、急遽彼らのアメリカの友人一家も
合流することになって、条件に合うお店を探してバタバタ。
幸い、すべての条件をクリアするお店を見つけられた。


待ち合わせをして、彼女と再会した瞬間はハグ。
この間の再会は儀式中でできなかった、恒例のハグ。


そしてみんなで楽しい夕食。
天使のように美しく愛らしい2歳の女の子の
遊び相手もしつつ、英語漬けの3時間 。
彼女と英語で話すのは初めてで、新鮮な感じ。
思うように口から英語が出てこないのが、もどかしい。
不自由になっていく私の英語と、彼女の日本語。
使っていないと語学力は錆びついていく。。。


時折彼女が、隣に座る夫の太ももの上に手をのせていて、
それがあまりにも自然だったから、ちょっと どきん とした。
いつもどこかに触れていたい、大切な人なんだな。


つい最近誕生日を迎えた彼女にプレゼントを手渡した。
先月出版されたばかりの建築家 安藤忠雄
昔から彼女が大ファンで 本屋で見かけてこれしかない、と
即断した通りとてもとても喜んでくれた。
彼女の夫も。さすが建築家夫婦。



以前は一時帰国の度に大勢でも会い、
二人でも会っていたのだけれど、
彼女と二人で過ごせる時間は年々減っていっている。
パートナーがいたり、日本でやるべきことが山ほどあったりで
自由な時間がとりにくくなっているから。
ここ数年は、そういう時間を一年に数十分もてるかどうか。
それはおたがいにとってとても貴重な、濃い時間。
親しさを測るものは 一緒に過ごす時間の長さだけじゃない。
彼女と接する度にそう感じる。
彼女は友人達に"She's my best friend."と紹介してくれた。
私もおんなじように思っている。



お別れの時間。
また来年ね と、真夜中の電車の中でハグをして。
彼女はホームから、私は電車の中から お互いの姿が
見えなくなるまで手を振って、見送り合った。
かみしめるように。