夏旅 5日目

朝、部屋のお風呂でのんびり。
せっかくいい部屋になったことだし
昨日があわただしかった分、
ゆっくりしようと思った。


遅めの朝食はホテルのバイキングで。
おかずのコーナーに たこ焼きがあった。
朝から食べるのね。。。


荷物を預けて外に出ると、
雲ひとつないぴーかん晴れ。
あきれるほど青い空。
昨日まで以上に暑い。


バスに乗って奈良公園へ。
広くて 緑が生い茂っていて 鹿がちらほら。
奈良も自転車でまわるのが気持ちよさそう。



ゆるやかな上り坂を行って 春日大社
鹿みくじは中吉。
木彫りの鹿が丸まった紙をくわえていて
ちょっとかわいい。
銅の釣燈籠に明かりが灯されている部屋があって
そこがとても素敵だった。
年に二回のお祭りのときに灯されるのを再現したそう。
暗がりのほうが 趣向をこらした釣燈籠の模様が
くっきり浮き出て、幻想的。
鹿や草花の模様が美しかった。
万燈籠のときにも来てみたいな。


お腹が空いたので奈良ホテルのメインダイニングでランチ。
最後の日なのでコースでゆっくりと。
クラッシックで落ち着いた雰囲気。
かぼちゃのポタージュと
メインの鮮魚のポワレが特においしかった。
隣の宴会場の音が丸聞こえなのが難だったけれど。
クラッシックホテルでの披露宴に
にぎやかなJ-POPオンパレードて……
場に合わなさすぎ。
それをさておいてもよかった。
今度は奈良ホテルに泊まろう。


お腹も満ちて、東大寺大仏殿。
ここも広い。大きい。
よく作ったものだなぁ。


最後に鹿と遊ぶ。
鹿には2種類いると思った。
かわいい鹿と、こわい鹿。
かわいい鹿は控えめ。
近寄ってくるけど、厚かましくはしない。
こわい鹿は、にじりよってきて食べ物をせがむ。
鹿せんべい屋さんの前で 買って! と目で
訴えかけてくる鹿もいて、なかなかしたたか。
鹿せんべいを買って一頭の鹿にあげていると、
遠くから鹿が一斉ににじり寄って来て
次々にちょうだい攻撃をしてきてちょっとこわかった。


外国人の女性が鹿の群れに追い回されて、
というか ほとんど襲われていて、
本当にもう持ってないの! お願いだからあっち行って!と
泣きそうな顔で英語で叫んでいたので、
おせんべいを撒いておとりになって助けた。
あれはこわい。


お母さん鹿のあとをおぼつかない足取りで
ついて行く小鹿は文句なしにかわいかった。



時間が足りなくて ならまちにも行かれなかった。
奈良公園一帯しか知らないのに、
すっかり奈良のこと 好きになってしまった。
緑が多くて だだっ広くて 鹿もいて。
なんだかおおらかな空気が流れている。


あっという間に出発の時間。
後ろ髪をひかれながら 荷物を受け取って京都に戻る。
快速なら55分とちょっと速い。
京都からのぞみに乗って旅は終わり。