トリツカレ男

演劇集団キャラメルボックスが今年のクリスマス公演で
トリツカレ男をやるというので、チケットを取った。
発売初日なのに、ちょっと出遅れたら2階席しかなかった。
やっぱりすごい人気。


トリツカレ男は、いしいしんじさんの本。
最高のラブストーリー。
これをキャラメルの舞台でやるなら、もう観に行くしか。
さすが成井さん。お目が高い。


トリツカレ男

トリツカレ男


キャラメルボックスは大昔、観に行っていた。
初めて観たのはまだシアター・モリエールとか
こじんまりした劇場でやっていた頃で、
私はまだ小学生だった。
劇団を旗揚げした成井豊さんは元学校の先生。
知人のお兄さんが成井さんの教え子だった縁で、
薦められて観に行ったのがきっかけ。


大の大人たちが小さな劇場でものすごく一生懸命に
熱く舞台をやっている姿がまぶしかった。
わかりやすさがなんとなく気恥ずかしくもあったけれど、
いつも観た後気持ちがほっこりするので公演ごとに
観に通った。
作品の選び方や音楽の使い方もセンスがよかった。


人気に火がついてからチケットがとりにくくなったり、
舞台までの距離が遠くなったりして、
だんだん足が遠のいて行ってしまった。
だから、10年以上ぶり。
ホームページを見てみたら当時の俳優さんたちがまだ
おおぜい載っていて、なんだかうれしかった。


今年出会った大好きな本が、昔大好きだった劇団の舞台で
今年観られるなんて、うれしすぎる。