夜の科学vol.12 DAY2〜空に大きな明かり@高円寺SALON

七夕の夜の科学。
短冊に願いを書いてステージの笹に飾った。


今日のキーワードは、「せつない」


せつない≠悲しい
せつない≒やさしくて悲しい


という山田稔明説に私も1票。
悲しいだけのものにはあまり惹かれない。


そういえば、高校生のころ読んだせつない話 (光文社文庫)
山田詠美が「せつない」はおとなの感情で、
5粒以内の涙というようなことを書いていた。
それ以上なら悲しい涙だって。
的を射た表現だなって、読んだ頃より今ずっと感じる。



「雨に負け、風に負け」を聴いて、
この曲を初めて聴いた夜を思った。
それは山田さんの音楽と出会った台風の夜で、
私にとっていろいろなはじまりのあった夜で
今につながっている。
続いているものもあれば失ったものもあって。
ということを思ったら、どうしようもなくせつなくなった。


その後もせつなくていい曲ばかりだったものだから
涙腺が刺激されて弱った。
流しても5粒だとしても、明るい所じゃ憚られる。