皇帝ペンギン

半年ほど前に予告編を観て以来、観たいと思っていた「皇帝ペンギン」を
観に恵比寿へ。日本語吹き替え版もやっていました。
私はいつもオリジナルの雰囲気をそのまま感じたいので、字幕版を。


南極の白い世界の美しさ、厳しさ。
集団で互いに体温を分かち合いながらブリザードに耐えたり。
ひたむきに卵を守ったり、粛々と歩き続けたり。
子孫を残すことだけに命をかけて生きている
皇帝ペンギンたちの苛酷な暮らし。


序盤は地面を歩く不器用なペンギンの動きはユーモラスに見えたけれど。
途中からはペンギンがとても美しい生き物のように思え、
神々しくさえ見えました。


ペンギンを擬人化してセリフをつけたりしなければ、もっとよかったかな。
ドキュメンタリーらしく淡々とペンギンの生態を見せるだけの方が、
私はストレートに心を打たれるような気がします。


あと、あどけない顔のヒナが育つにつれてぷくぷく丸くなっていく様子も
たまらない。毛がむくむくした動物に弱い私は、ヒナのおなかの毛を触って
みたくてうずうずしてしまいました。


映画館の受付の前に実物大くらいの皇帝ペンギンのぬいぐるみがあって。
ビロードのようにさわり心地がよいので、つい何度も頭を撫でて
しまいました。