出世頭

2年前 アメリカに旅立った帰国子女仲間が
帰国したということで集まったのに、
20時に会が始まっても、主役は現われず。
23時になってようやく登場。
昼も夜も食べずに仕事をして、かけつけてくれた。


2年ぶりに会ったら、ちょっと老けた感じ。
もう2年、ではなくて 彼にとっては 2年も前で、
大昔のことのように感じるそう。
彼はアメリカで学位と資格を取って
実務経験まで積んできたのだから、
相当濃い時間を過ごしてきたんだろう。


しかも、帰ってきたばかりなのに、
また外に出るというのだから驚いた。
今度はヨーロッパでMBAを取るとか。


すこぶる明晰な頭脳と、強靭な体力・精神力。
集中力、行動力、向上心、人当たりのよさ。
そろい過ぎなくらい 揃っている人。
でも、恵まれた資質を活かす一番の原動力は、
どうやらマゾっ気みたい。
自分を苦境に追い込んで そこから這い上がったときの
達成感がたまらないらしい。
だから、日本でも アメリカでも ヨーロッパでも
通用する輝かしい学歴とキャリアを手に入れても、
それでも次の最高峰を目指していないといられないらしい。


すごくやりがいのある仕事と、
人間らしい生活を両立することが
なかなか難しいのは分かっているけど。
自分の時間はおろか、寝食の時間すら
ろくにとれない生活なんて、なぁ。。。


ものすごく頭のいい人だから 話していて楽しいのだけど、
エネルギッシュすぎて…。
刺激をもらったけれど、刺激が強すぎて。
めったに乗らない終電に乗ったせいだけではなく、
たった2時間でなんだかとても疲れた。