打ち崩す喜び

昔から なぜか私は一定のイメージを
抱かれることが多くて、
私にはそれがうれしくない。


音楽が好きだと言えば、当然の如く
クラシック専門と思いこまれる。
いつも優雅で上品だとか、
一人旅なんて絶対しなさそう、
スポーツには関心がなさそう、
世の中の汚い部分を知らなさそう、
人生で怒ったことが一度もなさそう、
ファーストフードを口にしたことがなさそう、 
100円ショップというものの存在を知らなさそう、
etc.


みんな よく思いつくよなぁ。


何も言わないでいると、自動的に
そういうイメージが作られていく。
なんかこう 過度に浮世離れしたイメージ。
ガラスケースに入れられている感じ。
しかも なぜか強固で、知り合って何年たとうが
なかなか崩せない。
実体との乖離が甚だしい。



子どもの頃からのことなので しかたないかと
あきらめてそのままにしていた時期もあったけれど、
最近は自分から口を開いて 積極的にイメージを
打ち崩していくようにしている。


意外がられたり、引き出し多いねー と感心されたり。
驚きのあまり仰け反ったりする人もいたりして
人の反応を見るのも なかなかたのしい。
それに、人との距離が近づく感じもある。
おもしろがってもらえるのは いい傾向だと思う。
とても。