声が出ない

12月は駆け抜けているようで。
寒さと乾燥とほこりの中、もりだくさんな日々を
過ごしていたらひさびさに本格的な風邪をひいた。


おととい、かなりハスキーな声に
なっているなと思っていたら、
次の朝起きたら声が出なくてびっくり。
しぼりだすようにしてのどからやっと出てくるのは、
魔女のしわがれ声か、馬のいななき。
出してみるまでどちらが出てくるかわからない。
試しにちょっと歌ってみたら、壊れたラジオよりひどい。
いつもの歌声のあまったるさは微塵もなく。
人間の体からなかなか出せる音じゃない。
我ながらおもしろいものが聴けた。


それにしても。
話すことができないと本当に不便だ。
お茶のお誘いにものれないし、
話しかけてくれた人たちに
申し訳なさそうな顔をさせてしまうし。
目でものを言ったり、身ぶり手ぶりを使ったり。
ちょっとうさぎになった気分だ。
うさぎがあんなに全身で感情表現をするのは
声という伝達手段がないからじゃないかと。


今日もまだまだひどい声だけど、
すこーし話せるようになってきた。
ささやき程度の方が咳も出にくいし、
のどに負担がかからなさそうなので
なるべくささやき声でいこう。