トリツカレ男@サンシャイン劇場

キャラメルボックスのクリスマス公演。
行く度にげんなりする街、池袋で。


劇場は超満員。
舞台が、とても遠い。
昔は舞台装置も手づくりぽい感じだったのに、
本格的なセット。
ほんと立派な劇団になったんだなぁ。
でもお客を大切にする姿勢は
変わっていなくて、ほっとした。
音楽の使い方もあいかわらずいい。
テーマ曲は堂島孝平の「LUCKY SAD」。
あまずっぱくてポップ。


1時間足らずで読み終えられる本を
2時間の芝居にふくらませているから、
原作にない登場人物や小ネタがたくさん。
キャラメル色の、笑って泣けて後味のよいラブコメディ。
それはそれで楽しめるし、質のよい
エンターテインメントになっているのだけど。
原作の熱さをそのまま感じたいから、
そぎおとして今度はハーフタイムシアターで
やってくれないかなー。



いしいしんじさんのトリツカレ男はすごく好きな本。
好きな人にしあわせになってもらいたくて
自分のもてるすべてをつかおうとするところ、
トリツカレ男のジュゼッペと私、似ている。
それに、両親のドラマチックななれそめを聞いて育った私にとって、
トリツカレ男の恋はひとつの理想。
互いにトリツカレられ続けらる相手。
小さなころから私はずっと。
そういう人との出逢いを待っているような気がする。