この日々の記録

大きな節目がきたので、3年間をふりかえって
今、思うことを綴っておく。
私のための記録。


始まる前は無味乾燥な日々になると思っていたのに、
終わりを迎えた今、とても味わい深かったと感じている。


どうしてこんなことに、って思うような出来事がいくつも重なった。
それまで知らなかった種類の苦しさ、辛さ、悔しさ、やるせなさを知った。
前半は特に。本当につらかった。
八方塞がりの暗闇の中でもがいてばかりいて、もがき疲れて、
なにもかも放り出したくなったときもあった。
それでももがき続けていくうちに、ちょっとずつ光が見えてきて、
気がついたら明るいところに出られていた。


初めて自分の死を具体的に意識させられて、
人生の最期には、あぁ、よく生きたな、って思いたいと思った。
よく食べた、とか、よく眠った、とおんなじように。
きっとそれは、笑ったり、泣いたり、考えたり、感じたり、
悩んだり、愛したり、愛されたり、いいものにふれたり、
人と心のやりとりをしたり、をいっぱいすること。
あと、親よりは一日だって長く生きなくてはいけない。


変化もいろいろ。
体と心が互いに引っ張り合うことを身をもって実感した。
再び音楽をよく聴き、ジーンズをはくようになった。
出会えたことに心から感謝する人が、一人増えた。
実年齢よりずいぶん若く見られるようになった。


泣きたい時、一人でも滅多に泣かないこどもだったのに、
一人で泣くようになった。
自分に対して素直になれるようになってきたのだろう。
年々、素直になっていってる。


自分の好きなもの、望むものがもっとはっきりと
わかるようになった。
夢を、肩に力をいれないで、高尚な言葉も抜きに、
シンプルなことばで語れるようになった。
本質に近づいていっているような感じがする。


人の痛みや苦しみに敏感になって、前より人を許せるようになった。
ありとあらゆる種類の悩みや苦しみを経験することはできなくても。
同じ苦しみを知らない人には到底分かるまい、と思うようなものを
抱えていることの辛さを私も知ったから。


こうやって思い返してみると、この3年間、様々な出来事を通して
ずっと自分と向き合っていたのじゃないかと思う。


この先も、つまづいたり悩んだりすることはたくさんあると思うけれど。
ひとつひとつの出来事にきちんと向き合っていく限り、
人生に起こる出来事にむだなことなんてきっと何もない。
あんなに辛くて泣いてばかりいたのに、苦しみの真っ只中にいた時は
絶対に思い返したくもない日々だと思っていたはずなのに。
今はまぎれもなく自分の人生の中の愛すべき日々だと、笑って思える。
そのことが、とてもうれしい。



さて。
どうにかこうにかひとつのステップをクリアーして、
次のステップに進めることにはなったけれど、
本当に夢にちかづけているのかは、自信がない。
なにせ私はまだまだなのだ。


ふりかえるのはこのくらいにして。
新年度は前を向いてきりりといきたい。