占いの効用

初めて占いに行ってみた。
数年前に友達に話を聞いてからずっと
興味を持っていた占い師に。
といっても、私は占いに明るいわけでもなく、
判断を占いに委ねることもしない。
人に対する評価が厳しい複数の友達が
ものすごく評価していて、とても直感に優れた人のようで、
どういう人か興味があった。


四柱推命を中心に名前と手相、会ってみての直感で
総合的に評価するという鑑定。
それによると、私は大器晩成型で、すごい強運の持ち主らしい。
人を助けたり、人をひっぱっていく人。
自分の才覚でやっていけるから、占いがなくても生きていける人と。
普通におさまるわけがない、40歳を過ぎる頃には
とんでもない人になってるよ、って。



本当は1時間のところを2時間ちかくいろいろ話した。
基本的な性質から最近の気分まで次々と言い当てられた。
その占い師も私と似た部分をもっているから、よくわかると。
自分以外にここまで私のことが分かる人がいるなんて、驚きだ。
一番ドキっとしたのは、けっこう一人で泣いているでしょ、
って言われたこと。
初対面だし、ここを読んでいるわけでもないのに。
すごい。


ほとんどの時間、感心されていた。
粗らしい粗がないとか、磨けばもっと光る人だとか、
これからがすごく楽しみだとか。
友達には、商売人ぽくなくてずばずば言う人だから、
覚悟して行った方がいいと言われていたので、
ちょっと拍子抜け。
帰り際、そのことを言ったら、心配な人にはあれこれいうけど、
君は心配いらないから、って。



普通の人じゃないって何度も言われた。
こどもの頃から普通とか平凡に憧れていたのだけど、
それはやっぱり無理なのか。
潔くあきらめて普通にはなれない自分を活かした方が
いいんだろうな。


言われたことは、自分でも把握していることだったけど、
他人に言ってもらえると裏づけをもらったような感じで、
なんだか気分がすっきり。
気がラクになった。
あ、私。このままでいいんだ、って。


本当に直感の鋭い人だった。
私も直感力はある方だけれど、とても比べ物にならない。
こういう人って本当にいるんだな。