旧交

10代の終わりに、妹のようにかわいがって
くれていた年上の人たちに会いに、神保町へ。
神保町もずいぶんごぶさた。
約束の時間まで余裕があったら
自遊時間に寄りたかったのだけど。


会うのは、5年ぶりだったり、7年ぶりだったり。
知り合った頃と見た目がほとんど変わらないといわれて、
始めのうちは昔と同じお子さま扱い。
話しているうちに、大人になったねー、と、
しきりに感心された。
まるで親戚のおじさんおばさん。
でも、年下扱いされるのはちょっと新鮮だった。


それぞれの場所で人生が進んでいっていても、
あいかわらず楽しい人たち。
次に会うのは来年か、再来年か、もっと先か。
そのとき、私は何の話をするのだろう。
先は見えないけれど、ふしぎと不安な気持ちにはならなかった。